乳酸菌というのは、40種類もあると言われていますが、 その中でも一番有名なのがビフィズス菌ではないでしょうか。
ヨーグルトのコマーシャルでよく見かける言葉ので、 「乳酸菌=ビフィズス菌」と思っている方も少なくないと思います。
ビフィズス菌は、フランス・パスツール研究所のティッシェー博士という人が、 赤ちゃんの腸内から発見した菌です。
ビフィズス菌が増殖するとき、Y字やV字型のような形で枝分かれしていくことから、 分岐という意味の「ビフィズス」という名前がつきました。
ビフィズス菌は乳酸菌の種類のひとつですが、他の乳酸菌とはいろいろと違う部分があります。
普通の乳酸菌は、空気の有る無しに関わらず増殖していきます。
しかし、ビフィズス菌は空気を嫌う性質を持っていて、空気がある空間では増殖することが出来ません。
また、乳酸菌というのは乳酸を作り出すものですが、 ビフィズス菌は乳酸のほかに酢酸も作り出すことが出来ます。
酢酸というのは、とても殺菌力が強いもので、 これを作れるというのがビフィズス菌の最大の特徴と言えるでしょう。
ですから、ビフィズス菌が腸内にあるだけで、悪玉菌から発生する細菌の増殖を防げるのです。
しかし、ストレスや疲れが溜まったり、 老化によって免疫力が低下すると、悪玉菌が優勢になります。
すると、病気になりやすくなったり、便秘や下痢など腸内の環境が悪化してしまいます。
善玉菌を優勢の状態にしておくには、ビフィズス菌が常にたくさん働く環境にすることが大切なのです。